続・ご存じですか?
今も続く沖縄差別 その2
皇民化教育と「標準語励行運動」
戦前の沖縄では、皇民化教育の浸透とともに、沖縄的なものを次第に奪っていった。
苗字もヤマトゥ風に改めさせたり、読み返させた。
例えば、仲村渠(なかんだかり)を仲村、中村に。
金城(かなぐすく)を金城(きんじょう)に。
新垣(あらかち)を新垣(あらがき)に。
しかし、生活の根幹とも言うべき言葉(沖縄口)は簡単に「標準語=ヤマトことば)に改めることはできなかった。
そのため、国家主義・軍国主義が高揚してくると、「方言」撲滅のための「標準語励行運動」が強行された。
当時の沖縄では、この「標準語励行運動」に抵抗する人たちがかなりいたが、沖縄戦が始まると、軍が加わり、ヤマトゥからみれば、皆目分からない沖縄口を話す人間は「敵国=アメリカのスパイ」だとして、沖縄人を殺害する事件をいくつも起こしている。
今沖縄では、沖縄口、シマクトゥバを取り戻そうという取り組みが続けられている。
言葉はその地域、その国の文化であり、誇りでもある。
そんな、沖縄人の誇りを奪うような歴史があるにもかかわらず、
ヤマトゥの若者は「沖縄の人の名前、カッコイイ」という。