沖縄が好きだけど…
私がはじめて沖縄を訪れたのは6年前の7月。でもこの時は連れて行ってもらったようなもので、沖縄を肌で感じることができませんでした。
で、自分で沖縄を見てみようと、その年の12月、辺戸岬(祖国復帰闘争碑)や今帰仁城跡などをまわりました。
そこで見たものは、それまで描いていた沖縄のイメージが根底からひっくり返ってしまいました。
沖縄の人たちが「祖国復帰」にかけた情熱とそれが裏切られた現実を知ったり、今帰仁城の建築が日本のものではない、はっきり言ってこれはミニ万里の長城だと感じたりもしました。
それからはいろんな沖縄を知りたいと思い、家計を切りつめるだけ切りつめて足繁く通いました。
ある時はビーチのパラソルから足を出したまま、ほんの半時間ほど寝てしまい、とんでもないヤケドをし、「本土」では味わえない日焼けを体験したりもしました。
また、ある時は浜比嘉島ではこじんまりしたビーチの片隅に建てられていた「酢箱」の意味がわからず、家に帰ってからもしばらくはノドの奥に魚の小骨が刺さって取れないような思いが続いていたりしました。
いろいろありました。余談はこれぐらいにしておいて。
「ちゅらさん」から続く沖縄ブーム。でも、ブームに煽られて、自分に都合のいい沖縄だけを切り取っていませんか。
切り取った部分だけを最大限持ち上げて、「それが沖縄なんだ」って言うのは、ひょっとしたら、沖縄の人たちにとても失礼なことなんではないでしょうか。
豊かな自然も、おおらかなオジィやオバァの姿も、そして米軍基地も・・・みんな沖縄なんですよね。
沖縄が好きだから、沖縄のすべてを見ていきたいと思います。