400年前、王国だった。

つむぐ

2009年01月02日 08:52






今から400年以上前、沖縄は「琉球王国」として、自立した国家を築いていた。周囲を海に囲まれ、アジア諸国に開かれた地理的条件を生かし、国際的な対外貿易によって中継地として繁栄(14~16世紀)。各国から人や文化、様々な文物が往来する中で、琉球は経済的にも発展し、独自の王国文化を形成する。



しかし、1609年3~4月、薩摩から島津氏の軍勢約3000人が琉球に侵攻。独立国としての歴史を歩んできた琉球王国は敗れ、交易を行っていた清(当時の中国)との関係を維持しながら、日本の幕藩体制下に組み込まれることになる。二つの大国間で両属状態にあった琉球はさらに1879年、近代化にまい進する日本が断行した「琉球処分」によって国家の一部に位置づけられ「沖縄県」として近代日本に編入された。



かつては独立王国だった琉球・沖縄の歴史をふまえ、薩摩侵攻と琉球処分を日本への「二段階的包摂」過程(安良城盛昭氏)と説明する歴史研究者もおり、今年は島津の琉球侵攻からちょうど400年の節目の年にあたり、日本という近代国家の一地方として組み込まれた琉球・沖縄社会は、幾多の紆余曲折を経て今日に至っている。





沖縄タイムス1月1日号の8~9面には、今年の節目の年を記念した企画の第一回目がこのように紹介されていました。



薩摩の島津藩による琉球侵攻は正確に言えば、徳川幕府の命を受けた薩摩島津藩による琉球への武装侵略です。


ま、この企画が有意義なものになるよう、期待していきたいと思います。