知らないことの怖さ その1
以前、住んでいた地域に
ヤマトタケルノミコト(日本武尊)を祀っている大きな神社があります。
毎年恒例の祭礼が盛大に行われていて、子どもの頃は親に手を引っ張られ
連れて行ってもらった記憶があります。
でもあるとき、ヤマトタケルノミコトって誰?
何をした人? 疑問が湧いてきました。
そこで日に日に固くなり、新しい情報を受け付けようとしなくなった頭を叩きながら調べました。
そんな大げさなことじゃないんですが・・・
びっくりしましたね。
私は何も知らなかった自分に腹が立ってきました。
大和朝廷が、今風に言えば
「日本各地」で「番を張っていた集団」や
細々と独自の生活を営んでいた集団
(南九州の「熊襲」、関東以北の「蝦夷」など)
を武力や奸策で屈服させ、「平定」していった「武勇伝」を
時の権力者、支配者が自分たちに都合のいいように脚色した
「日本書紀」の中に出てくるヤマトタケルノミコト。
こんな実在したのかどうかもかわからないような人物を
祭神としてまつりあげる考え方からは
本当の歴史が見えてこないのではないでしょうか。
地域の祭礼すべてを否定しているのではありません。
が、地域のいろいろな行事や祭礼の中に潜んでいる
あるいは隠されている 強者の考え方、歴史観を
直視していく必要があるんとちゃいまっか。