悲しみを力に変えて
きのうは04年と05年、沖縄平和学習ツアーでご一緒した弘子さんが5月末、「肝門部胆管癌」で亡くなられました。70歳でした。
その方を偲ぶ会が兵庫県川西市で開かれたので出席してきました。昨年の10月下旬、緊急入院してからわずか7か月。
肝門部胆管癌という病が発見された時はもう手遅れで手術もできず、抗がん剤もきかず、黄疸などの症状が次々と襲い、どんなに苦しかったでしょう。
「天高く、空高く、のぼりたい」
あなたがもうペンを持つ力もなくなっている中で、病棟での鯉のぼりへの寄せ書きに書いた言葉です。
差別や戦争につながる政治や社会の流れに毅然とした態度で臨まれてましたね。
でも、コワもてではなく、どこにでもいらっしゃるオバちゃん、いえいえ、とってもやさしいお姉さんでした。
「お元気でいらっしゃいますか、沖縄ではありがとうございました。闘病に際しては、いろいろありがとうございました。この度、緩和ケア病棟に入ることにしました。ひとつの区切りとして、今までいただきました温かいお気持への感謝のしるしとして同封しました。沖縄で、滋賀でお逢いしたいです。ありがとうございました。弘子」
緩和ケア病棟に入られる直前に届いた手紙でした。
少しの時間しかお逢いしていないのに、これほど心に残る人はいません。
伊江島のタッチューで両手を大きく広げている姿が忘れられません
弘子さん
安らかに眠ってください
そしてときどき私を叱ってください