太陽の子

2006年12月07日

児童文学作家の灰谷健次郎さんが亡くなったのが11月23日。

沖縄・辺野古の新基地建設阻止の闘いに

絶大な支援をして頂いていたことは

書いていましたが、灰谷さんの作品を

これまで読んではいませんでした。

大急ぎで、「太陽の子」を購入し、

仕事と家事の合間を縫って読み続けました。

戦後30年の神戸を舞台にしているとはいえ、

底抜けに明るく健気な主人公の「ふうちゃん」と

彼女をとりまくさまざまな登場人物の

それぞれの悲哀と歴史を

読み進めば進むほど涙がこぼれてきます。

幾度中断したことか。

そして、最後は「ふうちゃん」の

お父さんが「戦争の後遺症」で

自らの命を絶ってしまうところで終わり、

決してハッピーエンドではないのです。

こんなにも重たくて、考えさせられる作品を

もっと早く読んでいれば、少しは

自分の考えももっと変わっていたのではないかと悔やんでいます。

連れ合いは、小学校の頃に読んでいて、

「私は『ふうちゃん』より、『ときちゃん』の方が好き」だと言っていました。




Posted by つむぐ at 14:16│Comments(0)
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