もひとつひとりごと

2008年07月31日

『北方領土を返せ』という運動体が滋賀県にもあります。


ここでいう『北方領土』というのは歯舞、国後、色丹、択捉の四島を含む島々だそうですが、私はこの運動体の掲げる理念に欠けているものがあると思い、胡散臭さを感じています。


私たちが基本的に忘れてはならないことがあります。それは北海道をはじめ北方諸島(領土という言い方にも違和感があるので…)そのものがアイヌ民族だけでなく、ウィルタ民族やニブヒ民族の先祖代々守り受け継がれてきた土地であり、その土地を和人が『開拓』という美名の名の下、侵略して奪い取ったものであるということです。



その『北方諸島』をロシアから取り戻す前に、私たち和人がなすべきは先住民族であるアイヌ民族、ウィルタ民族、ニブヒ民族などの人たちに返すべきではないのでしょうか。


1609年、島津藩3000名の武装兵士で沖縄を日本に併合したように、1910年、日本が韓国・朝鮮を併合したように、アイヌ民族の土地であったアイヌモシリを奪い取り、民族の同化・抹殺政策を打ち出した日本。



この事実にふれようともしない運動体に嫌悪感をもよおします。


Posted by つむぐ at 07:31│Comments(0)
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