投稿から見えるもの

2007年01月03日

「2007年の暁光は新しい沖縄の夜明けとして躍進の年となるか、亥年にかける県民の夢は限りなく大きいものがあると思う」
「亥年に響く政府の遠吠えは県民に深い心の傷を負わせてきた。二本の滑走路を持つV字形によって北部上空は恐怖の空域となり、沿岸案によって大浦湾を含む東部海域が新たな基地建設によってその汚染は避けられない状況になってきた。」
「あけましておめでとうと心から新年を慶賀する気分になれるのはいつの時代からだろうか。明けても暮れても米軍基地に翻弄され、絶えず基地の不安は県民の生活に多大な影を落としてきた。今年もまた同じことを繰り返すのかと思うと、政府に対するやり場のない憤りが込み上げてくるだけである。」
「届かない県民の声、吹き荒れる政府の声、この両極端は権力者の構図が示すように極めて偏った差別の表れであり、県民の声には耳をふさぎ、一方的に抑え付けるというのが政府のやり方である。久間章生防衛庁長官の一連の発言がそれを物語っている。」
「復帰35年の節目にも当たる沖縄県民として、未来に向かって飛躍できる亥年であってほしいと願うものである」

沖縄タイムス(1月1日付)のオピニオンコーナーの中にある「論壇」にこのような投稿が掲載されていました。投稿者は67歳の方。
今年は沖縄が日本に「復帰」して35年目にあたります。
でも、沖縄では本当に復帰してよかったのかという検証が続けられています。そのひとつの表れが先の県知事選で、革新側が推す糸数さんが、経済界をバックにつけた仲井真さんに負けたと報じられていますが、この知事選にはもう一人の候補者が立候補していて、その方ははっきりと「琉球・沖縄の独立」を掲げていました。
わずか7000票にも届かない票だったんですが、底流には日本やアメリカからの独立を志向する人々がいることを明らかにしました。
また、昨年の3月5日に開かれた県民大会には「琉球独立」の旗を掲げて参加した人々がいました。

沖縄の人々の声をこれからも伝え、受け止めていきたいと思いました。
基地を押しつけている側の一人として…。



Posted by つむぐ at 08:22│Comments(3)
この記事へのコメント
おはよう、つむぐサン

そう、問題は俺たちが「あの平和だった琉球の島々」の犠牲=「基地」の島になってると言うことを知らず、語らずいる内に、結果として押しつけてしまっていると言うことから考えなければならないんですね‥

俺のところで働いていた
沖縄の娘の父親も、沖縄の戦争の事実を「語り部」として今も「この島の戦争は終わっていない」と頑張っているそうだ、
その娘は、陰で父親を尊敬し、ある意味で反発していた‥理由はそのために貧しく生きなければならなかったことだった。
地域経済が落ち込むと、「今日生きる為に」と?
さてどうする
Posted by 風 at 2007年01月03日 09:47
風さん

先の知事選は「経済の活性かvs基地の撤去か」という構図で闘われたという報道がされていましたが、このような構図で見てしまうのが本土の発想だという指摘がかなりありました。私自身、沖縄に関心を持ったのはつい最近のことですが、それまでの無知が恥ずかしいくらい、私たちの無関心がいかに「犯罪的」なのかが気づきはじめています。
これからも、いろいろ書いていきたいと思いますのでよろしくお願いします。
Posted by つむぐ at 2007年01月04日 16:04
つむぐサン、

今晩は、ホントにメディアのスポーツ、芸能News的争点の作り方は薄っぺらで表問題点をそらしてしまいますよね、実はそこにも問題があり、俺達の側にも「内容を考える‥モノの見方」を鍛え、判断し‥小さくても声にする事が大切ですよね、まあ〜「ゆんたく」して色々と学ばせて下さい。
Posted by 風 at 2007年01月04日 19:00
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