つ　む　ぐ

「麻生を倒せ！」
実行委員会結成
デモを警官が排除



「不支持が7～8割に達しているのに政権打倒の行動がないのは不気味だ」
という人たちが16日、「麻生を倒せ！　ないかくだとう実行委員会」を結成し、東京・新宿東南口で街頭宣伝活動を行なった。13人の賛同者が、「おい麻生！　勝手に倒れるな　倒させろ」という横断幕を手に持ち人びとに語りかけ、ビラをくばり始めた。
「これだけ不人気の麻生首相なのに、動いているのは永田町とテレビの中だけ。そうじゃなく自分たちで麻生政権を倒そう。周囲の人におかしい、と伝える。デモをやる。ブログで主張する……。できることをやろう」
これが、訴えの中心だ。ところが、宣伝活動を始めて20分過ぎたころ、新宿署の刑事が「届け出がないのでビラまきは違法。止めろ」と規制し始めた。周囲に重大な迷惑をかけないかぎり、誰でも自由に政治的主張や表現をできるはずだ。仲間の私服刑事がやってきて「110番する！」と叫ぶと、続々と制服警官が駆けつけてビラまき隊を取り囲んだ。警察の自作自演が記者の目の前で展開されたわけだ。混乱を見た多くの通行人がビラを求める事態となった。
結局、私服刑事と制服警官あわせて約40人により、ビラ配り参加者は排除された。

同委員会は2月8日(日)に都内で麻生政権打倒のデモを実施する。詳細は下記まで。
URL　　　http://asou.taose.jp/
Mail 　　　taose@taose.jp
【林克明・ジャーナリスト】
週刊金曜日　735号(2009/1/23)より