人の値打ち

2010年02月16日



「人の値うち」    江口いと



何時かもんぺをはいて
バスに乗ったら
隣座席の人は私を
おばはんと呼んだ



戦時中よくはいたこの活動的なものを
どうやらこの人は年寄りの
着物とおもっているらしい



よそ行きの着物に羽織を着て
汽車に乗ったら
人は私を奥さんと呼んだ
どうやら人の値打ちは
着物で決まるらしい



講演がある
何々大学の先生だと言えば
内容が悪くても
人々は耳をすませて聴き
良かったと言う
どうやら人の値うちは
肩書きで決まるらしい



名も無い人の講演には
人々はそわそわして帰りを急ぐ
どうやら人の値うちは
学歴で決まるらしい



立派な家の娘さんが
部落にお嫁に来る
でも生まれた子供はやっぱり
部落の子だと言われる
どうやら人の値うちは
生まれた所によって決まるらしい



人々はいつの日
このあやまちに気付くであろうか



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


男は、あるいは公務員はネクタイとスーツ姿。


いつからこんなバカなことが決まったんだろうか。


それを当たり前の服装だと決めたんだろうか。


そんな服装したって、中身ができていなければ、なんにもならないのに・・・。


服装、つまり、見かけだけでその人を判断するというばかげた価値観、おかしいと思いませんか。


Posted by つむぐ at 12:40│Comments(0)
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