外は雨、心は快晴

2007年10月20日

福井駅前に最近出来た複合施設の一階ロビーに、待ち合わせの時間通りに、彼女はやってきました。
右手に4歳の息子を、左手に2歳の娘をつないで。

限られた時間は一時間ほどしかないので、4階のミーティングルームみたいなフロアーに移動。

2年前、外食産業で働く旦那さんの転勤で福井に引っ越してきたこと、その転勤もある日、一週間後に転勤、引っ越しをするようにと言われたもので、こんなやり方おかしいと嘆いておられました。ただ、福井は緑が多く、それはそれで子育ての環境にはよいとも。

日本に来て17年。その間、外国人だということでさまざまな嫌がらせや差別、偏見を受けたことを話されました。

外国人だからと家賃2万円で、トイレも風呂も共同のかなり古いアパートを借りる時も保証人でトラブルがあった。
指定の日と違う日に出されていたゴミをわざわざ私の部屋の前まで持ってきて、ゴミだしの日は守りましょうと大きく書いた紙を添えて注意された。私が出したゴミではないのに。外国人はルールを守らないという思い込みや偏見があるのでは。
外国人の友達がほしいと近付いてきて、英語で話し始めて、私は英語よりも日本語の方がもっと話せますよと言った途端、離れていった人もいたそうです。
何を期待しているんでしょうね。

現在通う子どもさんの保育所でもいろいろあるそうです。いっぱい聞きましたが、割愛します。

日本の歴史教育についても、私の国も隣りの国にひどいことをたくさんしました。侵略して有名な建物を壊したり、たくさんの人を傷つけたりしました。それは悲しいことです。でも二度と過ちを繰り返さないために教えられています。中国や韓国・朝鮮が侵略されたことを歴史から消されることに怒っているのは当たり前です。沖縄でも11万人の人が集会をし、歴史を消さないでくださいと声を上げるのは当然です、と。

ヨーロッパのどこそこに行ってきましたとか、アメリカのどこそこに行ってきましたとそれだけで国際人になったつもりでいるけれど、自分たちの国が過去に侵略した国の名前すら知らない人が多いのには驚いていますとも。


会えてよかった。
わずか一時間でこんなに意見交換ができるなんて思ってもいなかったです。

一か月前、突然メールを入れて、私のことを覚えてもらってたことがうれしかったし、私が無理難題を頼んでいたことにもキチンと応えていただいて感謝感謝です。

福井駅前から彼女の自宅まで車で送っている時間も惜しんでいろいろ話してくれました。

外は雨が降り続いていましたが、私の心の中は快晴でした。






えっ!

彼女の出身ですか?




先日、民主化を求めて大行動があり、日本人カメラマンが殺された、あの国です。



Posted by つむぐ at 06:20│Comments(0)
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