同じ命なのに

2011年04月08日


いまだ、「国策」によって肝炎ウイルスに感染させられた患者が


年間40000人を越えて亡くなっている。


毎日100人以上。


国の「無策」によって、人生を狂わされ、


たったひとつしかない命を奪われていく。


命に優劣はないのに、


自然災害で奪われたら「国上げての非常事態」


ちょっとおかしくないですか。


命に優劣はないといいながら、


肝炎が原因で毎日毎日100人以上が命を奪われているのは


「国上げての非常事態」にはならないらしい。





米軍兵士によって命を奪われた


沖縄の人たちの無数の命。


性暴力や交通事故、些細な諍いで。


「国策」によって奪われていった命に思いを馳せ


「国策」に抗議したのだろうか。


「国策」を変えようとしたのだろうか。





「がんばろう日本」というかけ声はいいけれど


じゃ、「国策」によって感染させられ、人生を狂わされた


350万人という、国内最大の肝炎感染被害者のために


「がんばろう日本」だと声を上げ


「心をひとつに」しようとしたのだろうか。








命に優劣はないはずだ。


だのに、知らず知らずのうちに


命に優劣を付けてしまっていることがある。


自己反省も含めて。





昨日の朝刊の「おくやみ欄」にまた、


県内の肝炎患者さんの名前が載っていた。


二度しかお会いしていないけれど、


患者交流会にも、肝炎の市民講座にも足を運んでくださっていた。


その方が、亡くなっていた。


同じ命。


肝炎を感染させられた原因ははっきりしているのに、


何の手だても高じられることなく、


人生を肝炎治療のために費やされ、


そして、終えるなんて、悔しすぎる


悲しすぎる。



Posted by つむぐ at 06:01│Comments(0)
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。