怒り、憤り、そして行動を

2006年11月16日

戦争を美化し、愛国心を押しつけ、国家の命令にひたすら黙って従う教師や子どもを大量に作り出そうとする教育基本法の改悪強行採決に対し、今、国会周辺では1000人単位で抗議行動が展開されています。
この教育基本法が改悪されてしまうと、次は共謀罪であり、九条の否定と憲法改悪のための国民投票法であり、そしてそして、自衛隊の国軍への昇格と徴兵制の導入がまっているのです。

そんなことはあり得ないと思っておられる方、
自衛隊が海外に出るなんて、それまでの日本では考えられなかったことが、しかし、現実として海外に平然として派兵され、東シナ海で有事だと言えば、海上保安庁の船が発砲するということがあたりまえのように起こっていることをどう説明されるのでしょうか。

北朝鮮の脅威を煽るだけ煽って、米軍基地機能の格段の強化を図り、自衛隊が米軍と共同歩調を取るのがあたりまえになってきている現状こそ、おかしいことだと思いませんか。

北朝鮮の軍事費は15億円。それに比べて日本の軍事費は3兆円。
そして、アメリカのそれは、なんと35兆円。
この違いはなにを物語っているのでしょうか。

しかも、「戦後」の世界の核実験の回数は
2050回を超えていて、
なんと、アメリカはその半数以上の1030回を超えています。
その次にロシア、フランス、イギリス、中国、インド、という国々が続いていて、
日本はどれくらいそれらの国に抗議したのでしょうか。

さらに、朝鮮半島に住んでいた人たちを強制的に連行し、劣悪な環境のもとで生活を強制し、二度と祖国に戻ることなく命の炎を絶やしてしまった韓国・朝鮮の人たちのことをこれっぽちも考えず、自分たちがあくまで被害者だとして、北朝鮮による拉致だけを騒ぎ立てている現状にも恐ろしさを感じます。
拉致そのものが悪だと言うことぐらい、わかっています。
もし、それを言い張るのなら、戦前から朝鮮半島から有無を言わさず連れてこられ、無念の涙を流している、私たちの隣に住んでいる、生活している在日コリアンのことを少しでも考えたことがあるのかと言いたいのです。

教育基本法のタウンミーティングでのやらせが問題になっていますが、
そのやらせ質問者に謝金まで払っていたのには驚きました。

子どもたちのいじめによる自殺を、だから教育委員会を強化し、教育基本法を改正しなければならないなんて論をすり替えていき、自分たちがやってきた弱肉強食の教育の破綻を一切ほおかむりしていく姿を許すわけにはいきません。

誰がわざとらしい脅威を煽り、核兵器も持つべきだとか、先制攻撃は当然だとか、
日教組や自治労は壊滅させるべきだとか、
沖縄県知事選への影響が出るかも知れないが、それよりこの教育基本法を改「正」する方が
これからの日本にとって大事だという彼らの姿を見せつけられて、
私は黙っていることができません。

国会周辺では今日、ヒューマンチェンで国会を包囲し、教育基本法改悪に徹底抗議する行動が展開されます。
今夜、7時、草津駅前に少しの時間だけでもかまいません。
駆けつけて下さい。
みんなで一緒に、声を上げていきましょう。


Posted by つむぐ at 13:44│Comments(2)
この記事へのコメント
始めまして。
在日問題に興味があり、偶然たどり着きました。
つむぐさんはあるアメリカ系日本人の女子大生のブログを知っていますか?
http://yaplog.jp/teketoh/ 
ここで交わされる会話はとても興味深いものがあります。
そして彼女が昨日書いた記事http://vaughan.jugem.jp/?eid=77を読み、私もつむぐさんも強烈な差別主義者ではないかと考えさせられました。
今を生きる人間は、不必要に歴史に縛られる必要はないんだと私も思いましたが、つむぐさんはどう思われますか?
Posted by ふしだ at 2006年11月17日 03:51
私は清廉潔白な聖者などではありません。
たとえば、車椅子を使う障害者が移動しにくい道路があることを見て見ぬふりをしていること一つを上げても差別する側に身を置いていると思います。
何とかそのような意識を解放したいと願っているのも事実です。
現実社会には、「部落出身だから」とか「朝鮮人だから」とか「沖縄人だから」といった差別や偏見で結婚や就職を断られるケースがあとを絶ちません。死を選ぶ人もいます。厳しい現実があります。
こんな差別社会を何とか変えていきたいと願っています。
力を貸してください。
Posted by つむぐ at 2006年11月18日 06:03
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