うちなーの声、受けて

2008年11月04日

昨日、栗東のさきら小ホールで「佐渡山豊IN琵琶湖ライブ」があり、参加してきました。


主催は滋賀沖縄県人会と全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部湖東ブロック。

会場いっぱいの200人が沖縄のおかれている現状についての学習とうちなーんちゅのメッセージソングを肌で感じた3時間でした。


まず、沖縄館さんしん倶楽部による琉球の曲がメドレーで演奏されました。知っている曲がたくさんあり、つい口ずさんでいました。



主催者を代表して、関西生コン支部の高副委員長が沖縄戦での日本軍による集団自決強要を高校教科書から削除する動きに対して、昨年11万6000人もの大抗議集会が沖縄で開かれたことに衝撃を受けた。本土でも反戦反基地の闘いを労働組合としてつくっていきたい、この滋賀でもつながりを強めたいと話されました。


続いて、龍谷大学准教授の松島泰勝さんが「沖縄の自治」と題して講演。
松島さんは来年2009年は江戸幕府の命を受けた薩摩・島津藩が琉球を侵略して400年。1879年琉球国を実質廃して沖縄県として日本に組み込んで130年になる。日本は人が住んでいる沖縄を本土防衛の捨て石にした。そして独立との引き替えにアメリカの支配の下に売り渡した。復帰後も日本の資本による沖縄の自然破壊、経済支配は強められ、基地なくしては生活できないようなしくみをつくられた。今その波は石垣、西表など八重山へと牙がむかれている。国連で開かれた人権委員会ではアイヌ・琉球の先住民族の権利を守りなさいと日本政府に勧告が出されたなどと話されました。


10分休憩の後、1950年12月、コザ生まれの佐渡山豊さんのライブ。今回は日本とニューヨークを行き来して活躍されているサックス奏者のswing MASAさんとのジョイント。


「十九の春」「まちゃあとぅあんまあ」「さとうきび畑の中で」「デッサン」などを熱唱。
ラストは声を振り絞りながらの渾身の「ドゥーチュイムニイ」で手拍子の嵐。アンコールは「NO MORE RAIN」。


久しぶりの感動でした。

佐渡山さんは言っておられました。
ヤマトゥンチューのことを「無意識の植民者」だと。


奄美を入れた琉球・沖縄が一つの独立国だったこと。沖縄人がいかに日本への同化政策の犠牲になったかを。日本人がいかに日本への同化政策の犠牲になっているのかをもっと突き詰めて見つめる必要があると再度確認させてもらった貴重な一日でした。



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