平和でこそ商売繁盛

2009年05月10日



4年前の5月、沖縄の「5・15県民大会」に参加したとき、会場びっしりの人垣の中に燦然と輝くのぼりがありました。



それは



「平和でこそ商売繁盛」








この20年間、1990年に湾岸戦争が始まり、日本の戦争協力が本格化しました。


1991年、初めての外国は塀で海上自衛隊掃海部隊がペルシヤ湾へ。


1992年、PKO協力法ができ、カンボジア、ゴラン高原、東ティモールなどへの派兵がなし崩し的に続きました。


2001年、テロ特措法でインド洋へ派兵。


2003年、イラク特措法でイラクへ派兵。


2006年、ついに、自衛隊法を改悪して外国派兵を自衛隊の本来任務に据えなおしました。


そして、国民投票法によって憲法を改悪し、徴兵制を敷き、物言わぬ「国民」を作り上げていく・・・・・。




商売を大きくするのも、趣味を開花させるのも、平和であってこそです。


社会の動きと切り離したところで商売や趣味に熱中して、気がつけば、がんじがらめになっているなんてこと、想像しませんか。


私はこのまま政治や社会が流れていくのが非常に怖く、恐ろしく感じています。


埼玉県蕨市では「外国人は日本から出て行け」などのデモが、当事者の通う学校をコースにしてやられました。


滋賀県内でも、些細な事案を取り上げて朝鮮学校に物々しい警察官が取り囲んだこともありました。


「障害者自立支援法」は障害者の自立を妨げる法律だ、憲法違反だと裁判闘争に立ち上がった当事者が滋賀県内にもおられます。


今津の饗庭野航空自衛隊基地には、新型インフルエンザ報道の陰に隠れて地対空弾道ミサイルPAC3が配備されました。



たとえば、本当にたとえばの話なんですが、



阪神タイガースが毎年春季キャンプを行なう宜野座村の球場。
あの近くには、名護市辺野古に巨大な新基地が計画されています。軍用機が頻繁に離発着を繰り返し、キャンプどころじゃなくなってしまう恐れもあるわけです。



沖縄までひいきのスポーツチームの応援に駆けつける。すごく熱いものを感じます。
でも、たとえば、その会場までの往復路で、米軍関係者が運転する車にはねられたり、ひき逃げされたりしたら、加害者は罪に問われず、被害者は自己負担で病院通いなんてことありうるのが、悲しいかな沖縄の現実なんだということを知っておく必要があると思うのですが。実際、沖縄の大学に受験に来ていた学生が米軍関係者の車にはねられ、何の補償も受けられない事件もありました。



差別・人権問題も同じですが、差別や戦争と直結している現実を見ようとしなければ、何も見えません。




チョット耳を澄ましてみれば、目をこらしてみれば、変な足音が聞こえてきませんか、いつか歩いた道を歩んでいませんか。





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