もう待てない!350万人の命

2009年10月27日


「肝炎」という病気はアルコールの飲み過ぎが原因だと思っていませんか。

もしそうだとしたらとんでもない間違いです。


多く見積ってもアルコールによる肝炎は肝炎全体のわずか10%くらいしかなく、それに生まれつき肝機能が弱い人をのぞくと肝炎の80%はウイルスによる感染症です。



 そのウイルスはどこから感染したかというと、集団予防接種で針を一人ひとり替えない注射器の連続使用、外科手術などでの輸血、そして、薬害肝炎訴訟で問題になった汚染された止血剤からです。



 現在、B型肝炎150万人、C型肝炎200万人、併せて350万人もの肝炎患者が居ると推定されています。


 実に40人に一人が肝炎患者だということです。



 私たちは国の感染症対策、薬事政策、血液事業の誤り、そのもとでの不適切で不衛生な医療行為によって肝炎ウイルスに感染させられた犠牲者です。



 肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、症状が悪くならないと、つまり、命に危険が及ばないと自覚症状が現れてこないので、ある日気がつけば「肝硬変」「肝臓がん」に進行しているケースが多くあります。



 医師から肝炎だと告げられ、治療に入らないと命の保障がないと言われ、自分には責任がないのに高額な医療費を支払い、筆舌に尽くせぬ副作用と闘わなくてはならない。でも、治療したからといって全員が完治するわけでもなく、何度も治療に挑戦してもウイルスが排除できない患者がたくさんいます。病気の進行と死への恐怖と闘っている肝炎患者。こんな理不尽なことはありません。



 一方で、病気への無理解によって肝炎患者への差別や偏見があるのも事実です。定期的な患者交流会の席上でも


 「会社の食堂の食器を別にされた」


 「自宅に生卵を投げつけられた」


 「30年来の友人が去っていった」


 「C型肝炎を理由に職場を解雇された」


などの声が多く寄せられていますし、全国的にも


「離婚させられた」


「子どもと引き離された」


「就職の内定を取り消された」


「歯科医の診察を拒否された」などの事例がたくさん報告されています。


患者のホームページに「キモイ。逝ってよし。殺すよ」と差別書き込みをした小学生もいました。



 「肝硬変」「肝臓がん」で年間四万人を超える人が亡くなっていますが、その九割はC型肝炎が原因なのです。つまり、毎日毎日100人以上が国と製薬企業の犠牲で命を落とし続けているのです。



 なぜこれが大きな社会問題にならないのか、不思議でなりません。



 私たちは、肝炎患者がいつでもどこの医療機関でも安心して肝炎治療ができるよう、一日も早い「肝炎対策基本法(肝炎患者支援法)」の制定を求めています!



私たち肝炎患者には、「待つ」時間はなく、「明日があるさ」なんて言ってられる余裕などありません。


この臨時国会で、肝炎患者支援法を成立させるために。皆様のご協力をお願いします。



署名用紙は 肝臓のなかまたち(第二世代) http://kanzo.blog74.fc2.com/

からでもダウンロードできます。


また、オーナーメッセージやコメントを寄せて頂いたら、こちらから連絡を差し上げます。


よろしくお願いします。


今日、私の職場では署名用紙を回覧で回させて頂き、外回りの人以外、ほぼ全員に署名して頂きました。



もう待てない!350万人の命



タグ :肝炎


この記事へのコメント
差別や偏見はなぜなくならないのでしょうか?
なんか理解の出来ない世界ですが・・・
恵まれているものが多いほど
見えないものが多いのでしょうか?
Posted by あさあさ at 2009年10月27日 18:46
あささん
ほかにもいくつか差別や偏見の事例があるんですが、そんな言辞を吐く人っていうのは、何か特別の考えや行動をしている人たちではなく、ごく普通の、隣にいる人ばかりです。
Posted by つむぐ at 2009年10月28日 07:10
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