30日に成立へ。肝炎法案

2009年11月26日

<肝炎対策法>衆議院通過 治療費助成を増額 今国会成立へ
11月26日20時56分配信 毎日新聞


肝炎対策基本法案を全会一致で可決した衆院本会議=国会内で2009年11月26日午後1時20分、藤井太郎撮影
 国内に推定約350万人の感染者がいるウイルス性肝炎の総合対策を示した肝炎対策基本法案が26日、衆院本会議で全会一致で可決された。参院に送付されて今国会中に成立する見通しで、1月1日から施行される。感染を広げた国の責任や、患者への経済的支援などが盛り込まれており、長妻昭厚生労働相は法の趣旨を踏まえ、来年度から治療費助成の額や対象を拡大する意向を示した。

 厚労省は肝がん予防の観点から、これまでも拠点病院の整備や治療研究の支援などをしてきたが、法的根拠のない予算措置で、08年度から始まった治療費の一部助成も7年間の期限付きだった。このため患者団体などが、国の責任を明記し、恒久対策を進めるための法整備を求めていた。

 医療体制の充実や患者支援は、厚労省が今後策定する肝炎対策基本指針で具体化し、患者代表らも加えた指針策定のための協議会が来年中に設置される。長妻厚労相は採決に先立つ衆院厚労委員会で「来年度の予算編成で、治療費の自己負担額の上限引き下げと、B型肝炎の治療薬の助成対象への追加を、実現させたい」と述べた。【清水健二】

 ◇解説 「医原病」を支援 国の責務明文化

 国内最大級の感染症であるウイルス性肝炎は、感染の大半が注射や輸血などの医療行為に起因する「医原病」の面を持つ。法的責任は別にしても、安全な医療を提供できなかった国には、他の疾病以上に肝炎患者を支援する責務がある。これを明文化したのが、今回の肝炎対策基本法だ。

 国の肝炎対策は、薬害C型肝炎問題を中心に進められてきた。08年1月には薬害被害者救済法が成立し、同年4月からは治療費の一部助成も始まった。しかし、肝炎は感染原因や治療法が多岐にわたり、全員が救済や助成の恩恵にあずかれるわけではない。肝がん患者を減らし、将来の医療費膨張を抑えるためにも医療体制や患者の生活の質を底上げする法整備が必要だった。

 一方、国の法的責任が明確な部分の被害者救済は、基本法とは別に残されている。司法が認定した救済対象は血液製剤によるC型肝炎感染と、予防接種によるB型肝炎感染だが、いずれも国の長期の対策放置により感染原因を証明できない患者が大半で訴訟終結の見通しもない。この問題を解決しない限り、国は肝炎対策の責務を果たしたとは言えない。

 肝炎対策基本法は、前回と前々回の通常国会で成立がかなわず、政権交代後の今国会でも与野党合意まで二転三転した。民主党内に議員立法のルールが未整備だったのも混乱の一因だった。今後の対応に「命を大切にする政治」を掲げる新政権の真価が問われる。【清水健二】



法案の衆院通過で意見表明―肝炎患者3団体
11月26日20時56分配信 医療介護CBニュース


肝炎対策基本法案の衆院通過を受けてコメントする、薬害肝炎全国原告団の山口美智子代表(11月26日、厚生労働省内)
 「心の込もった法律の成立を」―。肝炎患者への医療費助成などを盛り込んだ「肝炎対策基本法案」の衆院通過を受け、薬害肝炎全国原告団など患者3団体は11月26日、記者会見を開き、それぞれの思いを語った。

 薬害肝炎全国原告団の山口美智子代表は、法案化をめぐる経緯を振り返り、「これまで政治に翻弄されてきたが、やっと実を結ぼうとしている。患者を思った、心の込もった法律の成立を願っています」と述べた。

 また、日本肝臓病患者団体協議会の西村愼太郎常任幹事は、法案の衆院通過は「原告や弁護団、支援していただいたすべての方のおかげ」とし、「法律に基づいて予算編成・執行がきちんと行われ、命を守るような国の政策が実施されるよう、今後も働き掛けていきたい」と語った。

■「闘いは始まったばかり」
 一方、全国B型肝炎訴訟原告団は、「B型肝炎訴訟の全面解決を求める声明」を発表した。

 声明では、同基本法案の衆院通過に一定の評価を与えた一方で、最高裁原告以外の予防接種禍によるB型肝炎被害者についての被害回復措置が講じられていないと指摘。また、同基本法案では被害回復措置について言及がないと問題視した。
 その上で、国に対して、予防接種禍によるB型肝炎被害者であるすべての全国B型肝炎訴訟原告や未提訴の被害者に対する責任を認め、謝罪することや、早急に全国B型肝炎訴訟における応訴態度を改め、和解協議に応じることなどを求めた。

 声明を読み上げた東京原告団の伊藤智英美副代表は、「法案が決まったといっても、訴訟の問題が解決したわけではなく、スタートラインに立ったばかり。まだ闘っていきたい」との決意を表明した。





福田衣里子講演会
日時   11月28日(土) 14:00~16:00
会場   草津市立まちづくりセンター
          (JR草津駅西口より200m)
主催   滋賀肝臓友の会


どなたでもご参加できます。ぜひお越し下さい。






タグ :肝炎


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