考えすぎ?
2006年09月22日
9月17日、びわこホール周辺で開かれた
おうみ多文化交流フェスティバル
新聞では35,000人もの人たちの参加で、ずいぶん盛り上がったとか。
いろんな国々や地域の方たちの料理や踊り、そしてパフォーマンス
それはそれで楽しいのかも知れません
実際、これまで外国人と言えば
在日韓国・朝鮮の人たちというイメージがありました。
でも、最近は南米、とりわけブラジルからやってくる人たちが急増し、
外国籍住民で一番人口が多いのはブラジル国籍になっています。
ブラジルの青年がブラジルの伝統的な格闘技である
カポエイラを演じています。
いままでになかった踊りとリズムに
惹きつけられている人も多いと思います。
ですが、ですがです。
彼、彼女らブラジルの青年がどんな形で日本に、
そして滋賀県にやってきて
生活しているのか、働いているのか、
誰一人として語らないし、見ようともしない。
たとえば、竜王町にあるダイハツ工業で働くブラジル人労働者。
十何年も働き続けているのに、アルバイトのままで、時給も上がらない、
しかも、3ヶ月更新だという。
この間、ブラジル人労働者だけで労働組合を作って
待遇改善をめざしているとか。
しかし、その労働者を買収し、
労働組合を潰しにかかっているのも日本側だということを
たとえば、とあるスーパーの周辺では
一方的に解雇されたブラジル人労働者が
会社の借りていた借家をたたき出され、
ホームレスになっていることを。
例をあげたらきりがないけれど、
そんな劣悪で厳しい労働条件の下で働いていることを
誰も語らないし、見ようともしない。
そして、カポエイラだけを堪能する私たち。
それで多文化の交流なんてできるのでしょうか。
文化だけの交流なんてありえるのでしょうか。
主催者は「とりあえず、見てほしい、来てほしい」とおっしゃっていましたが、
彼ら彼女らを低劣な労働条件の下に縛り付けているのは
ブラジル人なんでしょうか。
違うでしょう。日本人ではないのですか。
(私は日本人という言い方も嫌いなんですが・・・。
日本人のルーツなんてええ加減なんですから。)
自分たちがブラジル人労働者を無権利状態で放置し
一方で、踊りや料理で見せ物扱いにする。
考えすぎ?
大阪・大正区平尾でのエイサーまつり。
32回目を迎えた今年も10,000人の参加で盛り上がったそうです。
そのエイサーまつりに、ただただ格好いいと集まってくる日本人。
大正区に、大阪に、なんで沖縄出身者が万単位で住んでいるのか、
誰も考えようとしないし、見ようとしない。
大正区を中心とした地域に住む沖縄出身者がどんな思いで
エイサーを演じているのか
誰も考えようとしないし、見ようとしない。
こんなんでええのか!といつもワジワジしていると
主催者側の一人が語っておられました。
にぎやかで、楽しくて、心癒される
誰もが望んでいることだと思います。
でも、今のままでいいとは決して思いません。
変えていきましょうや。ちょっとずつ。
おうみ多文化交流フェスティバル
新聞では35,000人もの人たちの参加で、ずいぶん盛り上がったとか。
いろんな国々や地域の方たちの料理や踊り、そしてパフォーマンス
それはそれで楽しいのかも知れません
実際、これまで外国人と言えば
在日韓国・朝鮮の人たちというイメージがありました。
でも、最近は南米、とりわけブラジルからやってくる人たちが急増し、
外国籍住民で一番人口が多いのはブラジル国籍になっています。
ブラジルの青年がブラジルの伝統的な格闘技である
カポエイラを演じています。
いままでになかった踊りとリズムに
惹きつけられている人も多いと思います。
ですが、ですがです。
彼、彼女らブラジルの青年がどんな形で日本に、
そして滋賀県にやってきて
生活しているのか、働いているのか、
誰一人として語らないし、見ようともしない。
たとえば、竜王町にあるダイハツ工業で働くブラジル人労働者。
十何年も働き続けているのに、アルバイトのままで、時給も上がらない、
しかも、3ヶ月更新だという。
この間、ブラジル人労働者だけで労働組合を作って
待遇改善をめざしているとか。
しかし、その労働者を買収し、
労働組合を潰しにかかっているのも日本側だということを
たとえば、とあるスーパーの周辺では
一方的に解雇されたブラジル人労働者が
会社の借りていた借家をたたき出され、
ホームレスになっていることを。
例をあげたらきりがないけれど、
そんな劣悪で厳しい労働条件の下で働いていることを
誰も語らないし、見ようともしない。
そして、カポエイラだけを堪能する私たち。
それで多文化の交流なんてできるのでしょうか。
文化だけの交流なんてありえるのでしょうか。
主催者は「とりあえず、見てほしい、来てほしい」とおっしゃっていましたが、
彼ら彼女らを低劣な労働条件の下に縛り付けているのは
ブラジル人なんでしょうか。
違うでしょう。日本人ではないのですか。
(私は日本人という言い方も嫌いなんですが・・・。
日本人のルーツなんてええ加減なんですから。)
自分たちがブラジル人労働者を無権利状態で放置し
一方で、踊りや料理で見せ物扱いにする。
考えすぎ?
大阪・大正区平尾でのエイサーまつり。
32回目を迎えた今年も10,000人の参加で盛り上がったそうです。
そのエイサーまつりに、ただただ格好いいと集まってくる日本人。
大正区に、大阪に、なんで沖縄出身者が万単位で住んでいるのか、
誰も考えようとしないし、見ようとしない。
大正区を中心とした地域に住む沖縄出身者がどんな思いで
エイサーを演じているのか
誰も考えようとしないし、見ようとしない。
こんなんでええのか!といつもワジワジしていると
主催者側の一人が語っておられました。
にぎやかで、楽しくて、心癒される
誰もが望んでいることだと思います。
でも、今のままでいいとは決して思いません。
変えていきましょうや。ちょっとずつ。
Posted by つむぐ at 14:30│Comments(2)
この記事へのコメント
今回の記事を見て、何故大正区に沖縄の人が多いのか
検索してみて初めて知りました。私が見たのは
http://members.aol.com/juiguchi/thesis/okn.htmlですが
ここの記事を読んでると、「どんな思いでエイサーを演じて
いるのか誰も考えようとしないし、見ようとしない」と嘆いて
おられる理由はわかりましたが、大正区に沖縄の人が
多いことに別に深い意味はないような気がしました。
ここに書かれていない何かがあるのでしょうか?
あるのなら教えてください。
検索してみて初めて知りました。私が見たのは
http://members.aol.com/juiguchi/thesis/okn.htmlですが
ここの記事を読んでると、「どんな思いでエイサーを演じて
いるのか誰も考えようとしないし、見ようとしない」と嘆いて
おられる理由はわかりましたが、大正区に沖縄の人が
多いことに別に深い意味はないような気がしました。
ここに書かれていない何かがあるのでしょうか?
あるのなら教えてください。
Posted by くつみ at 2006年09月22日 21:30
くつみさん
コメントありがとうございます。
基本的にはくつみさんのおっしゃることでいいと思いますが、「本土」に職を求めてやってきたウチナーンチュが、言葉の壁や習慣、文化の違いにぶつかり、あるいは露骨な差別や排他的な環境の中で、言葉は悪いですが「枯れ葉が風に吹かれて街の片隅に集まってくる」状況があったのではないかと思っています。それはウチナーンチュが積極的に、主体的な意志で大正区に集住したのではなく、社会的な要因によって集住したと解した方が適切ではないかと思います。
滋賀県になぜブラジル人が急増しているのかといえば、働き口があるということもありますが、そこに行けば、誰々を頼っていけば何とかなるという安心感もあるのではないでしょうか。それが差別の結果だとすれば、もっと悲惨なのではないでしょうか。
まとまりませんでしたが、コメントいただいて本当にうれしかったです。
これからもよろしくです。
コメントありがとうございます。
基本的にはくつみさんのおっしゃることでいいと思いますが、「本土」に職を求めてやってきたウチナーンチュが、言葉の壁や習慣、文化の違いにぶつかり、あるいは露骨な差別や排他的な環境の中で、言葉は悪いですが「枯れ葉が風に吹かれて街の片隅に集まってくる」状況があったのではないかと思っています。それはウチナーンチュが積極的に、主体的な意志で大正区に集住したのではなく、社会的な要因によって集住したと解した方が適切ではないかと思います。
滋賀県になぜブラジル人が急増しているのかといえば、働き口があるということもありますが、そこに行けば、誰々を頼っていけば何とかなるという安心感もあるのではないでしょうか。それが差別の結果だとすれば、もっと悲惨なのではないでしょうか。
まとまりませんでしたが、コメントいただいて本当にうれしかったです。
これからもよろしくです。
Posted by つむぐ at 2006年09月24日 10:20
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