自分史2=沖縄と私その4

2009年01月12日






沖縄と私【その4】

 
 沖縄に行かれた方も、これから行ってみたいと思っている方も、沖縄に米軍基地があることはご存知ですよね。
 嘉手納基地の中が見える、安保の見える丘という所に行かれたことはありますか。 

 米軍ヘリが墜落炎上した沖縄国際大学に行かれた方はありますか。、 

 住宅地のど真ん中に鎮座している普天間基地の周辺を歩かれた方はいらっしゃいますか。、

 普天間基地の移設先とは名ばかりで、すでに40年も前から計画されていた、弾薬庫と直結し、原子力空母級が接岸できる軍港を建設しようとしている名護市の西海岸の小さな漁村、辺野古に行かれたことはありますか。希少動物のジュゴンが棲息している大浦湾を見られた方はおられますか。

 その辺野古でおじぃ、おばぁが12年間も新基地建設に反対して座り込んでいる現場に行かれた方はいらっしゃいますか。



 よく言われているように、沖縄には日本に駐留している米軍基地の75%が集中しています。
 面積は237㎢もあります。
 これを滋賀県内の地図に当てはめると、草津、野洲、栗東、湖南の4つの市の面積を合わせた広さになります。
 正直、エッ、それぐらいなのって思われた方? 
 いらっしゃるでしょう。
 基地があるって聞いたり、知っている方の中でもそういう反応が返ってきます。 



 でも、沖縄県の面積は2,274㎢で、滋賀県の56%しかありません。
滋賀県の半分ほどの面積でしかも草津、野洲、栗東、湖南の4市と同じくらいの面積が米軍基地で占められているのです。
 

 驚きませんか。



 沖縄観光旅行に行かれた方の感想には、必ずと言っていいほど、青い海と青い空、白いビーチ、
 さんしん、エイサーに琉球舞踊、そしてゴーヤーチャンプルーにオリオンビール、泡盛。
 南国の楽園、癒しの島・・・そんな言葉が並んでいます。



 でも、そこには米軍基地という存在がありません。
 5分の1を占める米軍基地のことを見ずして、沖縄を語ることができるでしょうか。
 米軍基地を抜きにして、見ようとしないで沖縄を語ることは、自分に都合のいいところだけを切り取って、これが沖縄だって言っているのに過ぎないと思います。
 面積の5分の1を米軍基地が占めていて、女性や子どもたちへの米軍兵士によるレイプ、暴行傷害事件、誘拐事件、加害者が米軍兵士で「公務中」だと言えば無罪になってしまう交通事故が頻繁に起こっている現実、流れ弾が民家に飛んできたり、米軍の軍事演習で山火事も頻繁に起こり、実弾射撃で国道が遮断されたり、一つの山の緑が無くなり、少しの雨で赤土が海に流れ出たり、その基地から古くは朝鮮半島へ、ベトナムへ、そして、湾岸へ、アフガニスタンへ、イラクへ人殺しのために武器・弾薬、兵士が送られている現実を少しも見てもらえず、沖縄県を紹介するのは、青い海や空、サンゴの砂浜、三線にエイサー、ゴーヤーチャンプルーにオリオンビール、そして心和ますおじぃ・おばぁ。



 私たちが住んでいる滋賀県が沖縄と同じ状況だとして考えてみて下さい。
 想像してみて下さい。
 基地による被害に苦しんでいる私たちの生活環境を問題にもしないで、見ようともしないで、滋賀県を紹介されるとき、琵琶湖の自然や江州音頭、そして、フナ寿司ばっかりだったらどう感じるでしょうか。
 もっと言えば、厳しい現実を無視して江州音頭は元気になるぞとか、江州音頭は癒されるとか言われたら、「そんなんだけが滋賀県と違うぞ。もっと基地問題も見んかい!」と私だったら、大声で叫んでいると思います。


(つづく)


タグ :沖縄自分史


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