友人の職場の出来事

2009年05月24日




那覇市在住の私の友人が働く職場での出来事が、とある新聞に掲載されていました。
この友人は、私が沖縄に行くと必ずと言っていいほど食事をともにし、情報や意見交換をしています。
彼女の職場は、沖縄に行かれると必ず立ち寄る場所にあるので、利用されている人は多いと思います。



その職場での闘いです。


一見華やかに見えるこの業界の労働条件は劣悪です。
レジでお客さんに応対していた労働者が過労でその場でぶっ倒れてしまったにもかかわらず、それを跨いでお客さんの精算を先に済ませることもあったそうです。





団結して時給引き上げ
パート婦人  首の脅しにも動ぜず




沖縄のあるレストラン業のA職場は、多くのパート労働者によって接客や厨房の仕事などが成り立っている。ところが近年、あらたにパートを募集する場合、時給単価を650円、680円とあげないと応募者もない状態になっている。その一方で、長年働いてきた労働者の時給は、二年も三年も上がらないということがまかり通っている。経験を積んだパート労働者と新規に採用された人の時給が同額になることもあった。


そこで、十数年働く婦人労働者は団結して、さる一月「なぜ、後から採用された人の時給が高いのか。こんな理不尽なことは納得できない」と会社側に直談判した。その結果、この四月末の給料から時給が20円アップとなった。


「会社側は、1人1人のパート労働者の時給をいつ、いくらあげたかというような記録もないようだ。やめる人も多く、新たに採用するためには今度は時給をいくらにするか、ということで頭がいっぱいだ」「そのために、時給の下の人と上の人の差がどんどん縮まってきている」とパート労働者は話す。


長期につとめるパート労働者であっても、退職金は全くない。有給休暇があっても、代休や振休で処理され、有休が使い切れない状態である。そういうことに対しても、労働者は団結して会社側に要求し、退職する労働者の使い切れなかった有給休暇分を退職時に消化させることを認めさせた。たとえば有給休暇が二十日分残っていれば、約一ヶ月分の賃金を払うことを認めさせた。


裏方である食器などの洗い場は、忙しいときはすさまじく、思い食器を手際よく裁かなければ、出来た料理を客に出すことも出来なくなる。そんな職場で、それにたまりかねた労働者が、チーフに文句でも言おうものなら、これまでは「もうやめていいよ。募集翔かけるから」というのがチーフの脅し文句であった。ところが、最近は「はい、募集をかけてください。もうやめたいです」とパート労働者は反撃し、会社側は打つ手もなく、「もう少しがんばってくれ」などと言わざるを得なくなっている。パート労働者の団結した力が一歩一歩強まっている。

タグ :沖縄


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