平和のリボン

2006年08月19日

沖縄県名護市辺野古の浜

幾重もの有刺鉄線の左側は米軍キャンプ・シュワブ

その有刺鉄線には 全国から訪れた人たちが

基地のない世の中を作っていこうという願いを込めた

平和のリボンが無数にくくりつけられていました。

これは、今年6月22日から24日まで、

県内の有志9人で沖縄平和学習ツアーで行って来たときのものです。

辺野古では地元の人たちで組織している

「命を守る会」の青年(21歳)が私たち一行を快く迎えてくれました。

彼は、1996年の米兵による少女暴行事件、米軍基地の県内たらい回しの実態、

老朽化した「世界一危険な」普天間基地の移設先発表と

移設NO!を突きつけた名護市市民投票。

沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落炎上事件と

それを利用した名護市辺野古への移設強攻策・・・

辺野古に関わるさまざまな出来事を時系列に詳しく話してくれました。

とりわけ、2004年4月、那覇防衛施設局が

闇討ち、抜き打ちに基地建設のための

ボーリング調査を実施しようと強行してきて以来、

辺野古ではおじぃ、おばぁを先頭に

不眠不休の建設阻止行動を展開している。

その闘いは、辺野古だけの問題として捉えていない。

ココに基地が作られることは日本全国が

「戦争のできる国」へと急ピッチで進んでいくことになる。

だから、ココで阻止していかなければならないと

おじぃ、おばぁは闘っていると話されたとき、

それでなくても沖縄に基地を押しつけておいて

「平和ボケ」している「本土」の私たちの生き方、生きざまを

鋭く問われたように思いました。

とくに、お話を聞いたあとに散策した辺野古の浜は

波が静かで、ココで一年にも及ぶ「海の上での死闘」が

繰り広げられていたとは想像できないほどの静けさでした。

でも、この静けさは次の嵐の前の静けさだと気づいたのはすぐでした。

政府は住民の反対運動、非暴力の阻止行動を前に

それまでの「辺野古沖合案」を撤回させ、

キャンプ・シュワブからの隣の大浦湾を埋め立てる

いわゆる「沿岸案」を発表しました。

この「沿岸案」は、水深40Mの大浦湾を埋め立て、

原子力空母までが接岸できる巨大な軍港計画になっています。

おじぃ、おばぁは「闘うよ」とこともなげに語っています。

客観的にみれば、「ちっぽけな平和な生活」に安住している

私たち「本土」の人間が

もっともっと沖縄の基地について、私たちのこれからの世の中について

意見を交わし、声をあげていく必要があることを痛感しました。


そうそう、滋賀県内にも米軍基地があることをご存じですか?






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