自分史1=新聞配達その3

2009年01月13日





23年間の新聞配達【その3】



 新聞販売店に職を求めてくる人たちにも社会の縮図が現れている。
  ・サラ金の催促から逃げている人
  ・次の就職先が見つかるまでの「つなぎ・止まり木」 にしている人
  ・ギャンブルで身を滅ぼした人
  ・人生を捨てた人・・・
 などなど、「訳あり」の人たちがまるで枯れ葉が風で吹き寄せられるように集まってくる。
 また、「家族が起きるまで」とか「子どもの送り迎えの間の時間を有効に使いたいから」とか、大学や専門学校に通うために奨学金を使ってといった、新聞配達を「本職」にしない人たちを低賃金で働かせ、全体の劣悪な労働環境の鎮め石とし、新聞販売店労働者=専業員をこれまた低賃金で働かせることによって、新聞業界の底辺が成り立っていることを押さえておいてほしい。



 なかには、
 「販売店主に保証人になってもらっているから」とか
 「店主に生活資金を借りているから」という理由を挙げて、販売店の労働条件を改善したい、少しでも何とか変えたいと声を上げることが出来ない現状が横たわっている。


 つまり、労働環境に不満を持っていても、それを労働条件の改善、労働組合の結成にまでたどり着けない現状がある。
 さらに、小さな販売店では店主と自分だけで、「ケンカ」をしたら気まずい雰囲気になることを恐れて何も言えない人もいる。
 そういう環境で働いている労働者ほど、自分が配達している新聞を読んでいない。いや、読む時間がないという方が正確だ。 

 それなのに、自分が配達している新聞の読者を一軒でも増やしたいが為に、何ヶ月も新聞を無料(無代紙)にしたり、スポーツ新聞を無料でつけたり、遊園地の招待券、演劇鑑賞券、ビール券など、ありとあらゆる券ものをつけて、とにかく増紙のために身を削っている。

  (つづく)



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