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Posted by 滋賀咲くブログ at

沖縄学習会はじまりました

2007年02月08日

昨夜、草津市人権センターで「映像で知る沖縄のむかしといま」と題した学習の場を持ちました。参加者は8名でした。一回目のテーマは「世界遺産(グスク)で見る沖縄の歴史」。

まず、TBSが制作したDVD(約25分)を観ました。
2000年に「琉球王国のグスクと関連遺産群」として世界遺産に登録された沖縄本島にある城跡と庭園、御嶽のいくつかを寺尾聡さんによる語りで1429年、琉球王国の誕生と1609年、薩摩・島津藩による支配、1879年、日本政府への組み込み、1945年、太平洋戦争・沖縄戦という歴史を織り込みながら、「至極テレビ的な映像」であったり、「琉球王国があった」という過去形で終わっていることなどを差し引いても、琉球・沖縄の歴史と日本の関係がわかりやすくまとめられているDVDでした。

これを見終わった後、「童神」や「芭蕉布」など沖縄の代表的な曲がBGMで流れる中、参加者一人ひとりが沖縄との関わりやこれまで沖縄をどう思っていたのか、沖縄のことをどれくらい知っているのかということを中心に話し合いました。

Aさん(女性)は「世界遺産に登録されるほど貴重な財産なのに、その沖縄に米軍基地があり、それがますます強化されようとしていることに大きな矛盾を感じている。久高島に渡り、島の祀りごとを見たとき、素直に沖縄は日本じゃないと思った」と話されました。

Bさん(男性)は「城の建築方法一つとりあげて見ても、歴史や民族性の違いは明らか」「沖縄をもともと日本の一部であり、47都道府県の一つに過ぎないと見るか、それとも琉球国という一つの独立した国を日本が侵略・併合して今の沖縄があると見るかは大きな違いだと思う」と話されました。

Cさん(男性)は「20年ほど前、新婚旅行で沖縄に行った。その時は、ひめゆりの塔などの南部の戦跡を廻ったり、植物園に行ったり、石垣島、竹富島まで足を伸ばしたが、今考えると観光地としての沖縄で、目の前に米軍基地の存在感は全くなかったし、見えなかった」と話されました。

Dさん(女性)は「沖縄という言葉に初めて接したのは、沖縄の〈本土復帰〉の頃だったと思う。3年ほど前、人権と平和研修ツアーで初めて沖縄を訪れた。観光で行かなかったことがとても良かったと思っている」と話されました。

久しぶりに出会う人もいたので、「元気にしてた?」から始まる井戸端談義に花が咲いてしまい、開始時間が遅れ、討論の時間が十分に取れませんでした。ま、それも堅苦しくなくていいかなと自己消化してはいるのですが、参加された皆さんがどう思われたか心配です。

滋賀・沖縄県人会の女性は「日本にある米軍基地の75%が沖縄に集中しており、そこからさまざまな被害が起こっている行政、政治的な差別と沖縄人(ウチナーンチチユ)を差別したり、排除したりする沖縄差別があることを知ってほしい」と話されました。


また、5月11日から14日までの3泊4日で実施を予定している第4回沖縄平和学習ツアーについて、「今年は沖縄が日本に〈復帰〉して35年。その記念日である5月15日は毎年、基地撤去を求める大集会が開催されている。特に今年は、嘉手納基地へのパトリオット配備、辺野古への新基地建設の具体的な日程が昇りはじめるなど緊迫した情勢の中で迎えようとしている。ツアーは大集会の前段に予定されている嘉手納基地を人間の鎖で包囲する取り組みに参加するのをはじめ、伊江島の戦跡や反戦平和資料館を見学することで、研修を深め、戦争への道を止める具体的な行動につなげられるようなツアーにしたい」との提案があり、一人でも多く参加者を募っていこうと結ばれました。

次回は、3月7日(水)19時~20時45分。会場は草津市人権センター2階。テーマは「戦世-1フィート運動で綴る沖縄戦」です。

追記 一回目の感想としては、雑談が多いような気もするし、でも、雑談の中にも沖縄を見つめるときのヒントを見つけられたりします。そういうざっくばらんな雰囲気を壊さず、これからも続けていこうと考えています。
ぜひあなたもご参加ください。


  


Posted by つむぐ at 10:12Comments(0)