「こんな歌もあるよ」と
差別・排外主義を許さない決議
2010年03月08日
7日、大阪で開かれた集会で採択された決議を紹介します。
差別・排外主義を許さない決議
私たちは、2004年3月以来、自衛隊のイラク派兵に反対して、様々な立場の女性たちが声をかけ合って「とめたいんや戦争!守るんや命!」の一点で行動をともにしてきました。
昨年、歴史的な政権交代がなされましたが、格差と貧困がいっそう広がる中で、ほんとうに私たちが願う社会をつくるためには、自らが行動していかなければなりません。
そのさしせまった行動として、戦争に反対し平和を求めるすべての人々が、今、日本社会に台頭しつつある差別・排外主義の動きを許さず、断固としてこれに抗議し、立ち向かっていくことを訴えます。
私たちは、かつての侵略戦争と植民地支配を反省し謝罪し、その上で、アジアの人々と新たな信頼と絆をつくりたいと活動してきました。各地で、日本軍「慰安婦」問題の早期解決を求める運動や、在日外国人の権利を確立し、民族教育を守るとりくみに力を尽くしてきました。
しかし、昨年来、「在特会(在日特権を許さない市民の会)」や「主権を回復する会」などという、民族差別、とりわけ朝鮮・韓国、中国を中心とした在日外国人への差別と憎悪をあおり立てる人々が登場してきました。彼らは、人間の尊厳をかけて「慰安婦」問題の解決を訴える被害女性たちを口汚い言葉で冒涜し、水曜デモや集会を妨害し、破壊しようとしています。また朝鮮学校へ暴力的な襲撃をくりかえして、何の罪もない在日の子どもたちへ「スパイの子、日本からたたきだせ」などとののしるなど、その行動はとうてい許すことはできません。
同時に、その中に、先の見えない閉塞感から多くの若者が参加していることに、いっそうの憤りと悲しみを覚えます。
過去の歴史に真剣に向き合い、責任を取らないできた日本のありかた、「高校無償化から朝鮮高校をはずして当然」などとうそぶく政治家や知事を許しているこの日本社会に、こうした排外主義の発生の土壌があることは明らかです。そして、私たちが、民族排外主義の暴力に恐れをなし、屈服して沈黙すれば、その先には「戦争」しかないことは、かつての日本やナチス・ドイツの歴史が証明しています。二度とその道をくり返してはなりません。
私たちは、理不尽なおどしや暴力には負けません。
彼らの蛮行に怒りを覚えるたくさんの人々が、立ち上がり、声を挙げています。
日本人と在日の人々が、ともに手をつないで、その輪をいっそう大きく力強くしていきましょう。
差別と排外主義を許さない日本の社会をつくり出しましょう。
以上、決議します
2010年3月7日
とめたいんや戦争!守るんや命!3・7行動参加者一同
Posted by つむぐ at
21:24
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