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Posted by 滋賀咲くブログ at

無神経にもホドがある

2006年12月08日

沖縄タイムスより 12月8日

「私でも沖縄を占領」/久間長官発言
 久間章生防衛庁長官は七日の参院外交防衛委員会で、太平洋戦争末期の沖縄戦に言及し「私が米軍だったら硫黄島と同時に沖縄を占領する、戦略上それはあったろうと思う」と述べた。閣僚が評論家のように太平洋戦争の沖縄占領を口にしたことに、悲惨な地上戦の体験を語り継ぐ人たちは「米軍を免罪するものだ」「沖縄がまた切り捨てられた」と反発した。
 地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の嘉手納基地などへの配備について、大田昌秀氏(社民)が「基地を抱え込むことでターゲットにされる可能性がある」とただした。

 これに対し、久間長官は「(太平洋戦争で)沖縄にもし日本の軍隊がいなかったら、確かに悲劇は少なかったかもしれない。日本はもっと早く占領され、戦争が終わっていたかもしれない」として、旧日本軍の沖縄駐留がなければ、太平洋戦争が早期に終結した可能性に言及した。

 一方、「日本の軍隊の基地がなかったとしても私はやっぱり、あそこ(沖縄)は拠点として真っ先に占領したと思う」と、米軍の沖縄上陸は避けられなかったとの認識を強調した。

 発言に対し、沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会の福地曠昭代表は「地政学的な重要性を唱えたつもりだろうが、日本政府は沖縄戦で県民に多大な犠牲を強いた一方の当事者。その認識をまったく欠いており、沖縄戦の米軍も免罪しているようだ。県民として許しがたい」と切り捨てた。

 元ひめゆり学徒隊の本村つるさん(81)は「他人ごとのような発言。沖縄戦でかつて捨て石にされた沖縄が、また切り捨てられたようだ」と憤った。

 「戦争経験者や基地被害を受ける沖縄のことを自らに重ね合わせられないのだろう」と嘆いた。

 PAC3配備について十月に同委で「沖縄の人は喜んでもらいたい」と述べた真意について長官は、「PAC3を置いていることによって、みんなが安心感を持てるんじゃないかと思った」と釈明した。
  


Posted by つむぐ at 12:48Comments(0)