衣里子さんのブログより
2006年12月01日
薬害肝炎で苦しんでいる方の実態を知ってほしいために、
薬害肝炎訴訟九州原告の福田衣里子さんのブログから
転載しました。
福田さん、すみません。
福岡期日の報告
昨日は、福岡期日がありました。
第二陣原告3名と弁護士2名による意見陳述がありました。
原告番号29番さんは、私と同じクリスマシンによって感染しました。
彼女が抱く不安や悩みは私のものと、まったくおなじものでした。
私は、まだ20歳です。時々、本当なら、仕事をしたり、友達と遊びに行ったり、買い物をしたり、彼氏ができたり、もっといろいろなことがあってもいいんじゃないかな、と思います。
けれど、今の私は、家で横になってばかりの毎日です。
横になっていると、ついつい、いろいろな心配事が浮かんできます。また仕事ができるようになるのかな。いつか好きな人ができたら「C型肝炎です」と言わないといけないのかな。言ったら、別れることもあるのかな。結婚したくても、相手の家族に反対されるのかな。子供を産んでもいいのかな。産まれた子どもも肝炎になるのかな。
そういったことを考えはじめると、答えがなくて、最後はいつも、「私は、どうしてC型肝炎になったのかな」、「肝炎にならない方法はなかったのかな」というところに行き着いてしまいます。
裁判長。
私は、どうしてC型肝炎になったのでしょうか。
私が生まれた昭和61年4月、C型肝炎にならずにすむ方法は、なかったのでしょうか。
「国も、製薬会社の人も、誰も悪くない。」
それは、本当なのでしょうか?
エイズやC型肝炎になるような薬が、生まれたばかりの赤ん坊に次々と投与されました。
それなのに、誰も、何も悪くないと言われても、どうしても、理解が出来ません。
どうしてこんな毎日を過ごさなくてはいけないのか、ぜひ明らかにして頂きたいです。
(原告番号29番意見陳述より引用)
原告番号32番さんの、出産時に感染し、その後、母乳を与えることも、子供たちとスキンシップを取る事も、恐くて出来無かったことの悲しみ、また、そんな中、妊娠が分かり、母子感染させてしまうのではないかという恐怖。
入院中に、看護婦さんから、「シャワーは最後に入ってください。」といわれ、どうしてかたずねると、当然のように、「C型肝炎じゃないですか」といわれ、お風呂からでると、看護婦さんが、ゴシゴシと、ウイルスを洗い流すかのように、掃除をはじめ、まるで自分がばい菌になったようで、惨めな気持ちになった。
また、親としてしてあげたい事の半分もできていない。
してあげたかったことが、出来なかったこと。
甘えてくる子供達を拒んでばかりいたこと
体がきつく、起き上がれなくて、遊んであげられなかったこと
きつくてイライラして、どなってばかりいたこと
後悔でいっぱいだと述べました。
また、
2人の子供は、32番さんの体を気遣い、進学をあきらめ社会に出ることにきめたようで、親としてとても情けない、悔しい気持ちでいっぱいです。
そうおっしゃいました。
これは、まさに、自分が出産をし、子供を育てた時とかさなりました。
原告番号35番 吉田かよこさんは、長男を出産した時に、肝炎に感染しました。
子供を一人残すわけには行かない、
「ガンになるということはなんとしても避けたい。」とい思いで、辛い副作用と、高額な治療費のインターフェロン治療に臨みました。
しかし、ウイルスは消えませんでした。
その結果を心配する子供には、ただ「注射は終わったよ。」と話すことが精一杯でした。
「きつかったのにまた振り出しか。やっぱり私はガンで死ぬのだろうか。」子供に気づかれないように、布団にもぐって泣き続けたそうです。
2度目のインターフェロン治療も、やはりウイルスは消えてはくれず、年老いた親には、「治ったよ」といったそうです。
本当に、沢山の人たちが、国や製薬会社の、怠惰と、私欲の犠牲となり、悲しみや不安を抱えながら、生きることとなってしまったのです。
時を刻み続ける時限爆弾を抱え、死と同等の絶望と恐怖を、誰もが一度は抱き、それでも、なお生きようと必死に戦っているのです。
ここからは つむぐ
社会のC型肝炎に対する差別や偏見のために、
匿名でしか原告になれない方々の思いを
しっかりと見ていかなければなりません。
同時に、カルテがなく、原告にすらなれない方々の
思いもわかって下さい。
C型肝炎の患者は 200万人 いるのです。
単純計算で、65人に一人がC型肝炎に罹っているかもしれないのです!
この計算でいくと、県内には20000人?のC型肝炎患者が・・・
駅前でチラシを配っていても、
必ず一人は「私もC型肝炎なんです」と声をかけてくれるがいます。
一度は肝炎ウィルス検査を受けて下さい。
自分のために
家族のために
愛する人のために。
薬害肝炎訴訟九州原告の福田衣里子さんのブログから
転載しました。
福田さん、すみません。
福岡期日の報告
昨日は、福岡期日がありました。
第二陣原告3名と弁護士2名による意見陳述がありました。
原告番号29番さんは、私と同じクリスマシンによって感染しました。
彼女が抱く不安や悩みは私のものと、まったくおなじものでした。
私は、まだ20歳です。時々、本当なら、仕事をしたり、友達と遊びに行ったり、買い物をしたり、彼氏ができたり、もっといろいろなことがあってもいいんじゃないかな、と思います。
けれど、今の私は、家で横になってばかりの毎日です。
横になっていると、ついつい、いろいろな心配事が浮かんできます。また仕事ができるようになるのかな。いつか好きな人ができたら「C型肝炎です」と言わないといけないのかな。言ったら、別れることもあるのかな。結婚したくても、相手の家族に反対されるのかな。子供を産んでもいいのかな。産まれた子どもも肝炎になるのかな。
そういったことを考えはじめると、答えがなくて、最後はいつも、「私は、どうしてC型肝炎になったのかな」、「肝炎にならない方法はなかったのかな」というところに行き着いてしまいます。
裁判長。
私は、どうしてC型肝炎になったのでしょうか。
私が生まれた昭和61年4月、C型肝炎にならずにすむ方法は、なかったのでしょうか。
「国も、製薬会社の人も、誰も悪くない。」
それは、本当なのでしょうか?
エイズやC型肝炎になるような薬が、生まれたばかりの赤ん坊に次々と投与されました。
それなのに、誰も、何も悪くないと言われても、どうしても、理解が出来ません。
どうしてこんな毎日を過ごさなくてはいけないのか、ぜひ明らかにして頂きたいです。
(原告番号29番意見陳述より引用)
原告番号32番さんの、出産時に感染し、その後、母乳を与えることも、子供たちとスキンシップを取る事も、恐くて出来無かったことの悲しみ、また、そんな中、妊娠が分かり、母子感染させてしまうのではないかという恐怖。
入院中に、看護婦さんから、「シャワーは最後に入ってください。」といわれ、どうしてかたずねると、当然のように、「C型肝炎じゃないですか」といわれ、お風呂からでると、看護婦さんが、ゴシゴシと、ウイルスを洗い流すかのように、掃除をはじめ、まるで自分がばい菌になったようで、惨めな気持ちになった。
また、親としてしてあげたい事の半分もできていない。
してあげたかったことが、出来なかったこと。
甘えてくる子供達を拒んでばかりいたこと
体がきつく、起き上がれなくて、遊んであげられなかったこと
きつくてイライラして、どなってばかりいたこと
後悔でいっぱいだと述べました。
また、
2人の子供は、32番さんの体を気遣い、進学をあきらめ社会に出ることにきめたようで、親としてとても情けない、悔しい気持ちでいっぱいです。
そうおっしゃいました。
これは、まさに、自分が出産をし、子供を育てた時とかさなりました。
原告番号35番 吉田かよこさんは、長男を出産した時に、肝炎に感染しました。
子供を一人残すわけには行かない、
「ガンになるということはなんとしても避けたい。」とい思いで、辛い副作用と、高額な治療費のインターフェロン治療に臨みました。
しかし、ウイルスは消えませんでした。
その結果を心配する子供には、ただ「注射は終わったよ。」と話すことが精一杯でした。
「きつかったのにまた振り出しか。やっぱり私はガンで死ぬのだろうか。」子供に気づかれないように、布団にもぐって泣き続けたそうです。
2度目のインターフェロン治療も、やはりウイルスは消えてはくれず、年老いた親には、「治ったよ」といったそうです。
本当に、沢山の人たちが、国や製薬会社の、怠惰と、私欲の犠牲となり、悲しみや不安を抱えながら、生きることとなってしまったのです。
時を刻み続ける時限爆弾を抱え、死と同等の絶望と恐怖を、誰もが一度は抱き、それでも、なお生きようと必死に戦っているのです。
ここからは つむぐ
社会のC型肝炎に対する差別や偏見のために、
匿名でしか原告になれない方々の思いを
しっかりと見ていかなければなりません。
同時に、カルテがなく、原告にすらなれない方々の
思いもわかって下さい。
C型肝炎の患者は 200万人 いるのです。
単純計算で、65人に一人がC型肝炎に罹っているかもしれないのです!
この計算でいくと、県内には20000人?のC型肝炎患者が・・・
駅前でチラシを配っていても、
必ず一人は「私もC型肝炎なんです」と声をかけてくれるがいます。
一度は肝炎ウィルス検査を受けて下さい。
自分のために
家族のために
愛する人のために。
Posted by つむぐ at
12:48
│Comments(1)
NHK教育テレビで肝炎特集!
2006年12月01日
肝炎の特集があります。
12月11日(月)から15日(金)まで。
11日(月)「C型 早期発見のために」
12日(火)「C型 最新の治療」
13日(水)「増える欧米型B型肝炎」
14日(木)「B型 進歩した治療」
15日(金)「Q&A 肝炎治療の最前線」
時間帯は20:30~20:45
講師は、京都府立医科大学教授の岡上 武先生です。
再放送は18日(月)~22日(金)の13:05~13:20
ぜひ観ていただきたい番組です。
12月11日(月)から15日(金)まで。
11日(月)「C型 早期発見のために」
12日(火)「C型 最新の治療」
13日(水)「増える欧米型B型肝炎」
14日(木)「B型 進歩した治療」
15日(金)「Q&A 肝炎治療の最前線」
時間帯は20:30~20:45
講師は、京都府立医科大学教授の岡上 武先生です。
再放送は18日(月)~22日(金)の13:05~13:20
ぜひ観ていただきたい番組です。
Posted by つむぐ at
08:02
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